泌尿器科

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泌尿器科

診療科の紹介

生活習慣の変化や高齢化社会により、前立腺がんをはじめとする泌尿器悪性疾患、尿失禁や前立腺肥大症などの排尿障害、激烈な痛みを伴う尿路結石など、泌尿器科疾患は年々増加し、泌尿器科のニーズも高まっています。
当科では、地域に根差した病院ならではの親近感と泌尿器科専門医としてのしっかりした対応力を併せ持った診療を心掛けております。尿もれ、出にくいなどのちょっとしたおしっこの悩み、血尿が出た、癌が心配など、泌尿器科疾患のことでお悩みがあれば、お気軽に受診ください。

11月度 外来担当医表

午前 福井 馬塲 濵口 福井 濵口
午後
(予約診)
濵口 2,4週/濵口
(メンズヘルス男性更年期)
東 14時-
馬塲

主な対象疾患

前立腺がん、膀胱がん、腎臓がん、尿路結石症、腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎、前立腺肥大症、過活動膀胱、尿失禁、男性更年期障害・ED

泌尿器科領域におけるレーザー治療

現在各種の医療用レーザーが開発され、各分野で治療に応用されています。
泌尿器科領域では特に前立腺肥大症や尿路結石症等の良性疾患の内視鏡手術で用いられ、当院では尿路結石症内視鏡手術で積極的に治療しています。
近年の内視鏡やレーザー機器の進歩により、手術で選択される症例がふえているのがこの治療法です。
手術方法は経尿道的に内視鏡を挿入し、目的の腎ないし尿管の結石をレーザーで破砕、回収する方法(経尿道的腎尿管砕石術:TUL)となっています。使用するホルミウムヤグレーザーの特性で人体に悪影響を及ぼさずに結石の治療が可能なのがメリットで、さらに砕石した砕石片も回収できるというメリットがあります。
当院でも手術症例が増えつつあり、結石等でお悩みの方はご相談ください。

前立腺肥大症に対する新しい革新的な低侵襲治療

当院では、最新の医療技術を駆使し、前立腺肥大症に苦しむ患者の方々に最適な治療法を提供しています。
(太字)経尿道的前立腺吊り上げ術(太字)と(太字)前立腺水蒸気治療(太字)などの新しい革新的な低侵襲治療により、手術に伴うリスクや回復期間を最小限に抑えながら、患者様の生活の質を向上させるお手伝いをしています。当然従来の前立腺肥大症手術(経尿道的前立腺切除術など)も提供可能です。

経尿道的前立腺吊り上げ術(ウロリフト)

当院では、経尿道的前立腺吊り上げ術を用いた前立腺肥大症の治療を行っています。この手術は尿道から内視鏡を挿入し、前立腺部尿道をインプラントにて挙上・拡張することで尿路の圧迫を軽減します。患者様には手術後の痛みや回復期間が短く、早急に通常の日常生活に戻ることができます。

前立腺水蒸気治療(WAVE)

また、前立腺水蒸気治療は、前立腺部尿道内に103℃の水蒸気を注入することで前立腺の一部を変性させ、組織を収縮させることで尿道の圧迫を軽減します。この低侵襲治療は患者様にとって安全で効果的な選択肢であり、手術後の不快感が少なく、通常の生活に早く戻ることができます。

通常の経尿道的前立腺切除術のみではなく、新しい低侵襲治療である経尿道的前立腺吊り上げ術、前立腺水蒸気治療なども施行可能です。興味のある方はお気軽にご相談ください。

過活動膀胱とボツリヌス療法について~頻尿に悩める患者さんへ~

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  • 尿の回数が多い
  • 間に合わない
  • 漏れてしまう

尿が出にくい排出障害、これは前立腺肥大症などの男性の尿の悩みの一つとなっています。なかには、前立腺がんが隠れていることもあり、注意を要します。悩みがおしもの問題だけに周囲に相談できず、ご自分で悩みを抱えていらっしゃっている方、特に女性の方が多いようです。そんな時は泌尿器科の診察室のドアを叩いてみましょう。長年の悩みが一気に解決するかもしれません。

内服のみではなく、カウンセリングから始まり、理学療法を含めたたくさんの治療法があります。一人一人の患者さんに合った治療を組み合わせ、相談しながら、満足のいく治療法を選択して頂いています。様々な治療法を選択、組み合わせしても症状が改善しない患者さんもいらっしゃいますが、おしっこの事でお悩みの方は一度当科にいらしてください。お悩みを解決する為に共に考え、解決の一歩となれば我々も至上の喜びを感じることができます。

  • 内服(抗コリン薬・β刺激薬等)
  • 行動療法
  • 骨盤底筋体操 等

頻尿、尿失禁はQOL疾患であり、症状があれば生活の質が損なわれることはあれ、命に係わる可能性は非常に低い疾患です。ただ、夜間頻尿でたびたび起きて寝不足で体調不良、周りの家族に気をつかわせたりする気苦労、夜間の移動で転倒して骨折などで入院が必要になったりして、結局のところはおしっこの悩みは全身性の病気に繋がるところはあるように思います。そうなる前に、やはり治療は必要と思います。どんな治療を選択されても良くならない方にはボツリヌス療法といった治療法をお勧めします。

ボツリヌス療法は難治性の頻尿、尿失禁に対する治療法で、ボツリヌス菌が作る天然のたんぱく質(A型ボツリヌス毒素)から生成された薬を膀胱内に直接注射する方法です。A型ボツリヌス毒素を膀胱の排尿筋に投与することで、膀胱の異常な収縮を抑えて頻尿、尿失禁を改善させる治療法です。治療は基本的に外来治療、投与で、治療効果が非常に高く難治性排尿障害の患者さんには是非お勧めする治療法です。まだ新しい治療法で2020年4月に保健適応となったばかりです。当院でも施行可能です。

診療実績

最近4年間の検査・手術件数推移

検査総数  147件
 膀胱鏡検査   97件
 前立腺生検 50件
手術総数 144件
 根治的腎摘出術 2件
 腹腔鏡下腎尿管全摘術 3件
 根治的膀胱全摘術尿道摘出術 1件
 回腸導管造設術 1件
 経尿道的膀胱腫瘍切除術 33件
 経尿道的前立腺切除術  11件
 経皮的腎砕石術  2件
 経尿道的腎尿管砕石術 28件
 尿管ステント留置術 15件
 経尿道的前立腺吊り上げ術 5件
 膀胱砕石術 11件
 ボトックス注入術 7件
その他 21件

スタッフ紹介

濵口 卓也

部長

濵口 卓也
(はまぐち たくや)

日本泌尿器科学会泌尿器科専門医・指導医
日本メンズヘルス医学会認定テストステロン治療認定医

福井 勝也

医員

福井 勝也
(ふくい かつや)

日本泌尿器科学会泌尿器科専門医

馬塲 雅人

医員

馬塲 雅人
(ばば まさと)

日本泌尿器科学会泌尿器科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医